脳神経外科

脳神経外科とは

脳神経外科は、脳と神経に関連する病気を専門的に診療する分野です。この分野では、脳腫瘍、脳動脈瘤、脳卒中、脊髄疾患など、多岐にわたる病気に対して治療を行います。脳神経外科では、手術が必要な場合は外科的アプローチを、薬物治療が主体の場合は内科的アプローチを取ります。
当院では、手術が必要な場合には信頼できる連携病院をご紹介しております。これにより、患者様は安心して治療を受けることができます。また、手術を行っていた経験を活かし、患者様の疑問や不安にお答えしつつ、最適な治療プランを提案いたします。

よくある症状

頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などの一次性頭痛と、脳卒中や脳腫瘍などの重大な病気の症状となる二次性頭痛もあるため、軽視することは危険です。頭痛の背後には、潜在的な危険な病気が隠れている可能性があります。
頭痛が続く場合、専門的な診断を受けることが重要です。危険な頭痛でなくとも、頭痛と共に生活することは生活の質（ＱＯＬ）を下げる事にもつながり、専門的な治療が重要になることがあります。
市販薬での自己治療は、簡便で一時的な緩和にはなるものの、根本的な原因を見逃すリスクがあります。
適切な医師の診察を受けることで、正確な診断と効果的な治療が可能になります。

頭のけが（頭のぶつけた、頭の切り傷など）頭部外傷

頭を打った経験は、多くの人が持っているでしょう。しかし、頭部外傷の際には適切な対処が必要です。もし頭から出血している場合は、清潔なハンカチやタオルで傷口をしっかり押さえ、止血しながら速やかに医療機関を受診してください。意識を失ったり、異常な言動が見られる場合は、緊急性が高いためすぐに救急車を呼びましょう。安全を確保し、早急に適切な医療アドバイスを受けることが非常に重要です。

頭部外傷

高齢者の場合

高齢になると筋力や体力が低下し、躓いたり転倒しやすくなります。特に転倒時の頭部打撲は注意が必要です。頭をぶつけた直後に異常がなくても、数週間から数月後に症状が現れることがあります。
注意すべき症状は下記のとおりです（慢性硬膜下血腫）。

• 性格の変化：普段と異なる行動や態度が見られる場合

• 認知機能の低下：「急に」認知症の様な症状が出る場合

• 歩行の不安定：ふらつきやバランスが取れない状態
• 手足の筋力低下：以前よりも力が入らない、動きが鈍くなる

これらの症状が現れた場合、慢性硬膜下血腫の可能性があります。初期の検査では異常が見つからないことがあるため、頭部検査による精密な診断が重要です。
頭部をぶつけた際には落ち着いて早めに医療機関を受診してください。
最初の検査で異常が見つからなくても、数週間から数か月間は症状の変化に注意を払ってください。

高齢者の頭部外傷は後から症状が出ることが多いため、慎重な対応が求められます。検査を受けても異常がない場合でも、異変があればすぐに医療機関を受診することが大切です。

めまい（ぐるぐる・ふわふわ・くらくら）

めまいにはいろいろな種類があり、ぐるぐる回るような感じがする回転性めまい、ふらふらするような感じがする浮動性めまいなどがあります。また、意識が遠のくような感じがする時も「めまい」と表現されて来院される方がいらっしゃいます。それぞれのめまいの感じ方や原因に違いがあり、適切な診断と治療が必要です。

顔面神経麻痺・三叉神経痛

顔面のゆがみや麻痺、痛みは、ウイルス感染、外傷、神経や血管の疾患などが一般的な原因ですが、特に脳卒中などの重大な疾患が原因となることもあります。例えば、帯状疱疹ウイルスが顔面神経に感染すると、顔面神経麻痺を引き起こすことがあり、外傷による顔や頭部への強い衝撃が顔面神経を損傷し、麻痺や痛みを引き起こすこともあります。また、顔面けいれんや三叉神経痛などの神経や血管に関連する疾患も、顔面の異常を引き起こすことがあります。

脳卒中が原因の場合、早期の適切な治療が不可欠です。初期段階でも重大な合併症を引き起こす可能性があります。当院では、これらの症状に対する専門的な診断と治療を提供しています。顔面のゆがみや麻痺、痛みが気になる場合は、放置せずに早めにご相談ください。